新潟市の名勝

過日11月3日、新潟市中央区西大畑にあります「旧齋藤家別邸」へ伺ってまいりました。
この日は文化の日ということで、新潟市内の文化施設が無料で観覧できるという素晴らしい日なんです!
新潟市の粋な計らいに感謝ですね。

旧齋藤家別邸は、近代の新潟を代表する豪商 齋藤家の四代・齋藤喜十郎氏により大正7年(1918年)に別荘として建設されたものです。
砂丘地形を巧みに取り込んだ回遊式庭園と、開放的な近代和風建築を一体のものとして作り上げた空間は、「柳都」とも呼ばれた新潟の繁栄ぶりを物語っており、みなとまちで育まれたもてなしの文化が息づいています。
平成27年3月10日、旧齋藤氏別邸庭園として新潟市内で初の国の名勝に指定されました。

約4550平方メートル(約1370坪)という広大な土地に建てられた建物と庭園、普段からもちろん美しいのですが、この日、夕方近くの明かりが灯された建物と、紅葉がかった庭園がいつも以上の美しさに彩られていました。

そんな新潟市を代表する国の名勝に、新たに白山公園(はくさんこうえん)がこの度加えられました。
白山公園は、新潟島の中央部、新潟市中央区一番堀通に位置し、日本で最初に開設された25か所の都市公園のうちの一つで、日本の都市公園100選にも選ばれている、こちらも大変美しい公園です。

また白山公園と共に新津油田金津鉱場跡が新潟市の新たな国史跡として指定されました。
新津油田金津鉱場跡は、明治時代の初めから平成8年(1996年)まで、約120年間操業しており、油井のやぐら、ポンピングパワー、処理施設などの遺構があります。これらがつながって、原油を採掘して水分を切り、製油所へ送り出すまでのシステムができていました。このシステムが良好に残っていることが、我が国の近代におけるエネルギー産業の発展を知る上で重要と評価されたそうです。

これら二つの指定によって新潟市の国名勝は2件国史跡は4件となりました。
次はこちらの名勝、史跡を訪ねてみたいと思います。
皆様もぜひ。