障害がある方への理解

先日、とある深夜番組を観ていた時のこと。50代の全盲の男性が車の運転にチャレンジするという企画が行われました。その方の友人である70代のご夫婦が番組に応募したことで叶った企画です。

この50代の男性、子供の頃の病気で視力を全て失ったそうなのですが、ご友人の70代ご夫婦曰く、何にでもチャレンジして、何でもできる。時々、本当は目が見えているんじゃないかと思うくらいの素晴らしい行動力と洞察力、実践力をお持ちの方のようでした。そして車が大好きなこの男性、見えていなくても車のタイヤ交換までできてしまうそうです。お恥ずかしながら、私はタイヤ交換を自分でしたことがありません。出来ない!と思い込んでいるので、人任せ、プロ任せです。本当にお恥ずかしいです。

ご友人夫婦は、男性に一度でいいから大好きな車の運転をさせてあげたいと願い、それを叶えてあげられる日が来たのです。まず驚いたのが、練習用に用意された車の車種を手の感触だけで当ててしまわれたことです。

公道ではない広い敷地に教習車が用意され、助手席に教官が乗り、危険を感じた時は教官が補助ブレーキを踏むということで、練習が始まります。最初は怖がっていた男性ですが、少しずつ慣れてくるとスピードも出せるようになり、カーブの練習も行い、円を描くように運転できるようになりました。

最初で最後になるかもしれない車の運転。締めくくりに白いオープンカーが用意され、企画に応募してくれたご友人夫婦がサプライズで現れ、後部座席に乗り込みます。ご友人夫婦は感極まって涙が流れます。同乗することに怖さはないし、何かあったとしてもこの男性と一緒なら構わないとおっしゃいます。そして無事にご友人夫婦を乗せたオープンカーの運転を終えるのです。もう、ここまでで感動が止まりません。

最後にこの男性が言われた言葉「いつか目が見えない人でも運転できるような車が開発されるかもしれない。そう思うと、沢山長生きをして、その日が来ることを楽しみに生きていきます。」

なんて素敵なんだろうと、とても心が温かくなりました。

目の見えない方でも運転できる車。

本当に実現できたらと願います。その日が来るまでにはまだしばらく時間がかかるのでしょうが、今は視覚障害者の方を支えてくれるパートナー「盲導犬」が世の中にはいます。盲導犬とそのユーザーの方が暮らしやすい世の中であるよう見守り、いつでも必要な手を差し伸べられる世の中であってほしいと願います。誰もが不便なく普通に当たり前の生活を送れる世の中でありますようにと。